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コラム
つくね乱蔵が、怪談作家になったわけ
2024/3/18


【つくね乱蔵】(つくね らんぞう)

■プロフィール

 福井県出身。
 第2回プチぶんPetio賞受賞。公募怪談コンテスト「超-1/2007年度大会」で才能を見出されデビュー。
 内臓を素手で掻き回す如き厭な怪談を書かせたら右に出る者はいない。
 主な著作に『つくね乱蔵実話怪談傑作選 厭ノ蔵』『恐怖箱 厭満』『恐怖箱 厭福』『恐怖箱 厭熟』『恐怖箱 厭還』『恐怖箱 厭獄』など。その他主な共著に『山海の怖い話』、「投稿 瞬殺怪談」「怪談四十九夜」「怪談五色」「恐怖箱テーマアンソロジー」の各シリーズ、『アドレナリンの夜』三部作、ホラーライトノベルの単著に『僕の手を借りたい。』がある。

■デビュー作、代表作、最新作

  • 『恐怖箱 超-1 怪コレクション 黄昏の章』(2007年/竹書房)
  • 『恐怖箱 蛇苺』(2008年/竹書房)にてアンソロデビュー
  • 代表作は『つくね乱蔵実話怪談傑作選 厭ノ蔵』(2020年/竹書房)
  • 最新作は『絶厭怪談  深い闇の底から』(2023年/竹書房)

    ■差し支えなければ御本業は?

     会社員(サービス業)

    ■怪談作家になったきっかけは?

     超-1に応募したことから全てが始まった。

    ■超-1の思い出

     とにかく必死だった。実話怪談の書き方すら分からず、手探りで書いては批評され、これでどうだと投稿すれば貶され、心の折れる音を何度も聞かされた。それでもやり続けたおかげで、今の位置におられる。

    ■どんな怪談が好き?

     人間の厭な面や悲しい面が滲み出す怪談。

    ■自分の作風を自己評価すると?

     引き算を意識した読みやすい文章で、するすると頭に入りこんでくる。そのため、情景が想像しやすい。

    ■怪談界でライバルを挙げるとしたら

     沢山おられますが、一番のライバルは未来の自分。

    ■最近、注目している怪談作家

     クダマツヒロシ氏。切れ味抜群の話が凄い。剃刀の切れ味を持つ鉈。
     若本衣織氏。文章が素敵。情感に溢れた怪談は、確実に次世代を担うだろう。

    ■新人、若手に一言

     実話怪談業界は今後も発展を続けていくと思います。
     沢山の作家さんがおられる中、自分の立ち位置を確立するためには、とにもかくにも書くこと。それもできるだけ多く。
     文章は書けば書くほど練度が上がります。書いているうちに、やりたい方向性も決まってきます。
     最初は好きな作家さんの文体のコピーでも構わないですよ。
     ただし、どんなところが好きなのか、どうすればそれを自分に活かせるかを意識して書いていきましょう。
     そうそう、厭系怪談は心身共に疲弊するのでお勧めできませんw


     

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